男鹿で修学旅行
テレビで
「〇〇中学校の修学旅行団は全員元気に〇〇へ到着しました。
ご安心ください。この放送は・・・(と地元のお店の名前が流れる」
というCMのようなものが流れるのは
秋田県だけと知ったときは
びっくりしたなあ・・・。。(地元ネタ)
さてさて、先日のことなんですが
北海道の中学校の修学旅行の生徒さんが、男鹿に来てくれましたよ~。
ちょっとだけ、ついていきました。
こちら
水族館から車で30分程度のところにある、「秋田県水産振興センター」。
秋田県の水産資源の保護や研究、管理の中心です。
また、さまざまな水産資源、人が食べている魚介類の種苗生産や
放流を行っています。
種苗生産って、むずかしい言葉ですねえ。。
魚介類っていうより、なんだか農林的な雰囲気が・・・。
あ、おいて行かれないようについていかないと。。
秋田県の魚といえば
ハタハタです。GAOもお世話になってます。
定置網の模型。
実際の
漁業と、そこで獲れる魚を同時に知ることができるんです。
そもそも種苗生産とは。
簡単に表すと、
魚を卵から孵化させて、ある程度の大きさになったら放流する
のです。
センターではマダイやガザミ(カニ)、ヒラメ、トラフグなど
数種類の魚で行われています。
いずれの種も、親が産む卵はたった1~2ミリととても小さいけれど
一度に産む数は膨大で、マダイだと100万個以上!体が大きいと
その数はもっと増えます。
しかし小さい卵から孵化する稚魚はもちろん小さくて、
生まれてすぐに他の生き物に食べられたりして
卵を産めるまでに大きくなれる確率は100万分の数匹、といった
ところでしょう。
マダイは子育てをしたり卵を守ったりはしません。
海中に産卵し、卵はひろい海に散らばって浮遊します。
水産資源の保護と確保といった観点から
種苗生産は行われています。
えっ!秋田でトラフグ?!と思われたかもしれませんが
実は秋田県でも漁獲されているんです!
秋田県沖にはトラフグが産卵する場所があるらしく、近年
北限のトラフグとして注目されてるんですよ。
建物のなかは
大きな水槽がたくさん並んでいて
卵を産んでもらうための
魚を飼育していたり、卵から生まれた稚魚を膨大に飼育したりしています。
こちら
マダイ。かなり大きかったです。
話によると、なんと20年以上もここにいる個体がいるとか!
この水槽のなかに
孵化して17日目のマダイがいるということなんですが・・・
ちいさいなー。
わかります?
白く見えるのがマダイの稚魚です。
こんなに小さな魚が大海原を生き抜いて、何百倍、何千倍にも
成長するのは想像を絶する大変さなんだろうな。
ちなみに
こちらはトラフグ。卵から出てきて32日目ということです。
1センチほどでしょうか。小さいけれど、形はすでにトラフグでした。
こちらの魚も
ある種の稚魚なんですが・・・・わかりますか?
この形からなんとなく想像つくのでは・・・。
親の姿がこちら!
ヒラメです。
秋田県の水産振興センターではヒラメの種苗生産も行っているんです。
スーパーや食卓で自分たちが食べる魚というのは
こうして何年も何年も育ってきているんですよね。
完全に自然で育ったものもいれば
人の手で育ったものもいますが
いずれにせよ一瞬で「食糧」になるわけではないので
こうして見学してお話を聞くことで、いろいろと考えるものがありました。
一向はその後
港へ。
ここで何をするのかというと・・・
おひるごはんの
調達です。
この画、サザエを網からはずしているところなんです。。
サザエは
ご覧のよーに
巻貝で、突起が出ています。
これはごつごつとした岩場で、海が荒れたときに
波にさらわれてしまわないよう、岩と岩のすきまに引っかかりやすいように
このような突起があるといわれています。
実際、海がおだやかなところに生息しているサザエには
ここまでこんな突起がないとか・・・。
これだけとげとげだと、もちろん網にもからみやすいわけで
はずすのに
結構手間取ります。人というのはこういうとき、無口になるもんです・・・。
自分たちの
食べる分のサザエを調達したら、
GAOにも
来てね。
館内見学はもちろん、バックヤードツアーも!
水族館というと
水槽から、横から見ることがほとんどですからね。
(センターのすいそうは、ほとんどが上からですけど・・・)
「見てもらう」水槽と、「育てる」のがメインの水槽だと
味方や仕様が異なりますから・・・。(もちろん水族館の水槽のなかでも
「育てる」までいかないとなんですけど)
水族館の裏も表も見ていたら
時間はあっという間に過ぎて、
おひるごはんの
時間です!
ハタハタのフライ、いぶりがっこ、しょっつるやきそば等々
秋田!という食材も詰合せました☆
もちろん、
みんなで
網から外したサザエも!
男鹿の味は
いかがでしたか?
みんな中学生だから、この次男鹿にくる機会は
すぐには来ないかもしれないけど
また男鹿に遊びに来てね!
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