出前授業 千畑(せんはた)小学校編
5月15日。
松の並木道と
杉の
並木道がきれいな美郷(みさと)町立千畑小学校で
出前授業
してきました!
松と杉の並木道って、いわれてみれば
なかなか無いかもですが、この風景は映画に出てきそう。
車のCMもいいな。
今回どうして千畑小学校にお邪魔したのかというと、
こちらの
淡水魚がきっかけです。
GAOでは数年前からこの「トミヨ属雄物型」という淡水魚を展示して
いますが、そもそもこの魚は水のきれいな、限られた場所でしか
確認されていない絶滅危惧種なんです。
雄物型、とついているのは秋田県を流れる雄物川の水系に生息している
種ということでこの名になっているそうです。(山形県の一部地域でも
生息が確認されていますが)
これまで、飼育展示のためにと美郷町の方々の協力をいただくばかりでした。
千畑小学校では、構内に池があり
そこでトミヨ属雄物型の飼育・保全活動を行っているそうで
ならばいっしょに!と、うれしい流れになりました。
この日は
授業形式で
GAOのスタッフがそのトミヨ属雄物型についてお話しました~。
途中、頑張って作ってきた濾過器のモデルが
全く水をろ過しなかったというアクシデントに見舞われながらも
第一回は終了。
授業が終わってから、校内にある池を見せてもらいました。
きれいですね~。
ここも湧水なんですって。
カメラ入れてみたら・・・
いたいた!
トミヨ属雄物型さん。(注:完全に水中で撮ってます)
ここで言われて気が付いたんですが、カメラ入れても
あんまり警戒心がない。逃げない。
何でしょうね、特になんとも思われていないのか(何もされないと
安心してるのか)もともとこういう魚なのか・・・
美郷町は「湧水の町」。
町の中にはあちこちに湧水があります。
その一つひとつに由来と名前があり、昔からこの土地のヒトの生活の一部として
守られています。
古屋敷・・・
湧き出る様子が怖い・・・。。
こういう清水に、トミヨ属雄物型は生息しています。
というか、こういう清水でしか生きることができないんです。
飼育展示するのであれば、
その生き物が本来生息している場所も知らなくてはいけません。
とゆーことで
清水を
ちょっとだけいただき
その水が
どんなものかを定期的に調べています。
水中といえど、1年の変化は必ず何かしら起きているはず。
本来彼らが生きる環境を知ることで
少しでもその状態に近づけ(人為的ではありますが)
GAOで飼育しているトミヨ属雄物型も繁殖が進み
将来的に地域、自然へ還元できたらいいな、と考えています。
この小さな魚が生きている環境は、
私たち
ヒトも生きる環境なんですからね!
来月は、「湧水めぐり」に同行させてもらいまーす。
「調査」という響きだけだと、か~っこい~ってなるかもですが
実際は
怪しい。
制服って大事。
水族館あるある。
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