秘技!魚一気獲り
今日の朝
クルミ様に会いに行ったら
ばりばり
茶グマでした。
ずいぶん丸くなったなあ・・・と思った方もいるかもですね。
春に豪太と交尾行動が確認されたクルミ。
妊娠の可能性はもしかしたらもしかする・・・ということで
今年も「出産するかもしれない体制」をはじめています。
こんなに大きな動物なのに、生まれてくる赤ちゃんは500グラムほどと
とても小さい状態で生まれてきます。
アザラシのように、お腹がふくらんでくるとか
見た目で判断できる明確な判断基準があればいいのですが・・・
今のところGAOではその技術はありません。
妊娠しているかもしれないという可能性がある場合
出産しても良いよう準備をします。
ホッキョクグマは本来であれば、雪に穴を掘り
出産~子育て、子供が十分動けるようになるまで
母親は飲まず食わずで子供につきっきりです。
GAOでは徐々にエサを絞り、(状況によりけりですが)
次第に人も近づかなくしていきます。
そのため、今ではスタッフが掃除のために
ホッキョクグマエリアに入る回数は
1日1回にしています。もちろん、出産がない可能性だって
十分ありますので、そのあたりは生物の状態を見ながら進めていきます。
ちなみに先日の体重は308キロ!
どうかお腹に赤ちゃんがいますように・・・と
クルミ様を見るたびに思ってしまいます。
でもとにかく、クルミ様がクルミ様でいてくれるのが一番ですから。
そんなクルミ様が
迷っている。
プールの中にある魚を見つめて
ためらっている。
もしかして・・・
「ホッキョクグマ 水に入らない時期」到来!!!
ホッキョクグマなんだから、冬でも水に入るのが好きなんでしょ?
と思ってるそこのあなた!!
(少なくとも)豪太とクルミは違う!!!
水温を
確かめているのか、水をかき出せると思っているのか・・・
冬、水温が低くなってくると水に入る時間は短くなります。
一度入ってしまえば良いみたいなんですが、入るまでの「迷い」がめっちゃ
長くなります。
これを「水温13度ライン」と勝手に言っています。
担当に聞いたところ、水温13度付近が水に入るか入らないかのラインなんだそうで
13度を下回ると水中にいる時間は極端に短くなるんだとか・・・
以前、海外の動物園の方に『「ホッキョクグマが
水に入りたがるかそうでないかは水温13度を
上回るか下回っているかで違うような気がする」と
(通訳を介して)伝えたところ「ざっつらいと!」って言われた』
と担当者が教えてくれましたよ。
確かに、北極でも寒くなれば氷が張って
その氷の上を移動して、狩りをするんですもんね・・・。
ちなみに本日の水温は
12.5度だった。
余計なこと
してくれちゃって、とか思わてるのかしら。
あなたね、
なんとか
しなさいよ。
ねばること15分。
こりゃ無理かな、と思ってカメラ下げると
とぷん・・・。
クルミ様、もしかして狙ってました?
狙ってましたね?!
ああ~と思っていたら
ずわっぱ!!!
あっという間に魚ゲット!
しかも2匹一気!!!
冬の風物詩
「秘技 魚一気獲り」です。
食べるときは
おしり向けてなんですね・・・(明らかに何等かの意志表示のような・・・)
泳いだあとは
お決まりの
チップごろごろで
再び茶グマ・・・
「もうホッキョクグマじゃないじゃん!!(笑)」って、言われてました。。
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