8月20日 再び海へ

開催中の夏期特別企画展「小笠原」展も
あと1か月で終了です。

今年の企画展が実現したのは
1頭のアオウミガメがきっかけでした。

2016年12月4日、男鹿市入道崎の港にてアオウミガメが網に入っていたと
連絡を受けてGAOスタッフが向かい
 初対面。

これまでも冬に衰弱したウミガメが網に入っていたとか
砂浜に漂着しているということがあり
受け入れ可能な場合は受けいれてきました。

春から秋の初め、海水温が高い時期にウミガメが見られることは
男鹿でもあるみたいですが、冬の海水温は基本的にウミガメにとっては
低すぎます。通常、冬の日本海にはいないはずの生き物なので
何かが原因で迷い込んできたと考えられます。

 後鰭には
標識がついていて、その標識から
2015年7月に、小笠原村父島にある「小笠原海洋センター」から
放流された個体ということがわかりました。

このアオウミガメ、再び海へ旅立ちます。

8月20日、保護された地点とほぼ同じ場所で放流されることに
なりました!

今回放流する際には、特別に「遊覧透視船」を出していただき、
船からの放流になります。

実は今回、もう1頭放流されるウミガメがいて・・・

 こちらです。
なんだかごつごつしてて、まさに怪獣みたいですね。

こちらは「アカウミガメ」。2016年2月に保護され、当館で飼育を
続けてきました。今回、このウミガメも同時に放流します。
ちなみに現在、男鹿の海大水槽で果敢に泳いでいます。

というわけで、
・アカウミガメを放流してくれるご家族

・2頭のウミガメの旅立ちを見守ってくれる方

を、現在募集しています!

乗船代金はご負担いただきますが、もしよろしければ
ウミガメの旅立ちを一緒に見守りませんか?
ご応募お待ちしております。

詳細、応募フォームこちら

GAOに運び込まれたときは
 こんなでした。
ヒレがまだ細いですね。

何でもあとから聞いた話だと、
シャケ漁の網に入り込んでいたといいますから・・・

 こんな
状況だったのかしら・・・

今は

 けっこう
がっしりしてきました。甲羅もしっかり、体の厚みが増したように思います。

2頭のウミガメがGAOにいるのも、わずかとなりました。
ご来館の際はぜひ声をかけてあげてください。
生き物にも気持ちは通じます。
保障はできませんが、水族館にいるとそう思うようになりました。

2頭がベストな健康状態を保てるよう、あと数日飼育管理を行っていきます。

当日、海が荒れないように祈るばかりです。

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