ドキュメント脱皮

ちょっと前の話。

 タカアシガニ。

 ・・・ん?
甲羅がなんかおかしい。

 !
脱皮だ!!
これは脱皮だ!!!

タカアシガニは甲殻類なので、脱皮をして成長していきます。
カニとかエビとか、大きくなってからの脱皮は
難しいらしく、うまくいかないと死んでしまう場合もあります。

うまくいくと
 こんな
完全体が水槽の中に残されています。(注:アカイセエビの脱皮殻)

なので、夜のうちに脱皮が終わっていると
「あれ?もう1匹増やしたの?」みたいなこともあります。

今回の脱皮は

 開館中に
始まっちゃいました。

 いや~
うまくいくかな~。

自分は脱皮の瞬間を見たことがありません。
たぶん、新しい体が見えているところから
ずるっと出てくるのだと思いますが・・・

 見ていたいが
そうずっと眺めているわけにもいかず・・・

「脱皮しました!」

 担当者は

 見ていたー!!
タカアシガニ、脱皮成功しました!!!
時間にして4時間くらいでしょうか。

脱皮したての時、殻はとてもやわらかいです。

一部の種類では、脱皮直後の状態が「ソフトシェルクラブ」
(やわらかい殻のカニ)という食材名で
流通していますが、脱皮直後、その名のとおり
殻をむかずに食べることができるくらいです。

なので、他の種類に食べられてしまったり
攻撃されることもあるんです。最悪、共食いもあるとか。
(それを防ぐためにもう1匹にエサをやって
おなかいっぱいにさせたそうです)

また、殻がきちんと固まればいいのですが
何かあったときに曲がったりしてしまい、そのまま
固まってしまうことも。
そうなると、今後の脱皮にも影響が出るかもしれません。

なので、殻が落ち着くまで

 岩
隠れ家を作ってあげたところ、しばらくそこで
落ち着いていたそうです。

脱皮殻は
 しばらく
そのまま・・・。

にしても
 うまく
脱皮してくれて、よかったですよ・・・。

現在、2階の海水魚コーナーでは
2匹のタカアシガニを展示しています。

明らかに大きいほうが先日脱皮した方ですので
探してみてくださいね。

というか一発でわかると思います。

 なんか
ムキムキになっているから・・・。

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