ハタハタ 海へ
9月に秋田市で開催された「全国豊かな海づくり大会 あきた大会」。
式典行事の中で、天皇皇后両陛下から漁業者の方々へお手渡しされた
稚魚等の放流が、大会以降行われています。
その中には、もちろん秋田県の魚ハタハタも含まれています。
放流されるハタハタは、これまでGAOで育ててきました。
ついにそのハタハタたちが海へと旅立つ日がやってきました。
昨日12日、ほんとはこの日に放流の予定でしたが
曇天。
海も荒れ荒れとのことで、12日は
放流する
ハタハタを、放流船へ引き継ぐ「出発式」が行われました。
こちらが
放流に向かう船、秋田県の漁業調査指導船「千秋丸」です。
放流に船?岸から放流するんじゃないの?と思いますよね。
ハタハタの生息域の海水温は、10℃以下が適していると考えられています。
10℃以下の海水って、すごく冷たいんです。
最近寒くなったからといっても今のハタハタたちにはまだまだ温かい。
なので、適している水温の場所までハタハタたちを送り、そこから
放流するという方法で行われます。
それが
こちら。
アルミ製で、この中に放流する生き物を入れ、海水で満たして海の中まで運びます。
目的の場所に到着したら
底を
開くしくみです。
13日、出航できそうということで
ハタハタの放流は13日ということになりました。
海へと
旅立つハタハタたち。体長は8センチほどでしょうか。
今回は自分も千秋丸に乗船!
ハタハタを見送る部隊に参加できました。
準備ができたら
出航~!!
いい天気だ!
しかし海はけっこう荒れております。
寒風山です。
ご覧の通り、白波がけっこう立っていますね・・・
1時間半ほどでしょうか。ポイントに到着!
容器を
海水で満たし、
ハタハタも
容器に入れます。
めいっぱい海水を入れて
ロック。
このハタハタたちは、これから水深200mの世界へ旅立つのです。
放流は2回に分けて行われました。
見守る
GAOハタハタ担当者。
放流される稚魚はまだ小さいため、標識等をつけるには難しく
将来的に戻ってきてくれるかどうかはわかりません。
ですが、大きくなって
秋田の海で生きてほしいものです。
水深200mの、真っ暗な世界で今どうしているのでしょうか。
真っ暗とはいってもヒトにとって真っ暗なだけで、
そこで生きる生き物にとってはどんな世界なんでしょうね。
ちゃんとエサ食べて、大きくなってくれますように!
余談ですが
波が高かったので
ぶろぐ担当者
戻り撃沈。
この様子をちゃんと撮影していたハタハタ担当者、仕事できてます。
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