ハタハタ孵化しました

12月に人工授精を行ったハタハタの卵「ブリコ」から

無事、仔魚(しぎょ)が孵化しました!!

大きさは1.5㎝ほどでしょうか。透き通っていて綺麗ですね!

最初に「仔魚」と書きましたが、孵化したばかりの魚だと稚魚じゃないの?と
思われるかもしれませんが、孵化直後のものは仔魚とあらわされることが
多いです。
発生段階によって仔魚と稚魚で使い分けるそうですが、
孵化直後で体の臓器や鰭がまだ完全ではない段階を仔魚と呼ぶそうです。

ハタハタの仔魚は1.5㎝程度ともちろん小さいですが、魚類の中では比較的
大きいほうに入ります。また、孵化直後には口も開いており、孵化してから
早い段階で口から栄養分(=エサ)を摂取できる魚なんです。

よく、資料で孵化したばかりのサケの仔魚を見かけますがお腹についている
赤い袋は栄養が詰まった卵黄嚢とよばれるもので、口から栄養を摂取できない分
しばらくはこの卵黄嚢から栄養を摂取しているのです。

確かに負荷直後のハタハタには栄養の詰まった袋はついていませんね。
そのかわり卵の中で栄養を吸収しているのでしょう、発生途中のブリコは

こんな色をしていますが、孵化直前は

ほとんど色が消えます。

こちらがエサを食べたあとのハタハタです。
オレンジ色に染まっているのが胃袋です。おかげでエサを食べれているか
どうかがわかりやすいのです。

GAOでは「アルテミア」(ブラインシュリンプ)という小さな甲殻類を
与えています。このオレンジ色はまさに甲殻類の色です。

このハタハタの仔魚たちは3月下旬に放流予定です。

よく見かけるサイズ(15㎝)になるまでは、4~5年かかるといわれています。

それまで無事育ってくれますように!

ちなみに、以前

緑色のブリコがあって、孵化したら違いがわかるのかという回がありましたが

すみません、もうわからないです。。
(残骸が残っていなかったので、孵化はしたそうです)

※このサイト内の画像の無断転用・転載を禁じます。

月別で記事をみる