あったかくなったら・・・
時は遡りますが11月29日、30日。
この2日間で1匹ずつ、
ちいさなアカウミガメが
GAOにやってきました。
県内の海岸で衰弱していたところを保護してくださった
方がいました。
ちいさなアカウミガメにとってはこの時期秋田の海は冷たいでしょう。
GAOに到着したときはあまり動かず、「大丈夫かなあ・・・」といった状態でした。
大きさは
このくらい。
(GAO社内PHS比較 黄色いのは私のお気に入りのウミウシストラップである。)
とりあえず少しずつあたため、様子を見ると2匹とも動くようになりました。
しかし、寒くて動けなくなったというだけではなかったようで・・・
この1匹は
こうしてみるとなんともなさそうですが、目が白く濁っていました。
よく見えないせいか、反応が鈍く、エサも口元まで持っていかないと
うまく食べれない・・・
ということで、
とこんな感じで数日間目薬を続けたところ・・・
目がすっきり見えるようになったのか、エサもきちんと自分で見つけて
食べるようになりました!
もちろん、動きも活発になりました☆
そしてもう1匹はというと、
こちら。
(注:寝ている)
後ろの脚が、
かけています・・・
しかしこのカメちゃん、後ろの脚がかけてしまっていても元気はいっぱい!
ウミガメは泳ぐとき主に前の大きなほうを使って泳ぐので、泳ぐにはあまり
支障がないのかもしれません。
完全に再生はしないかもしれませんが、まだまだ成長するでしょう。
すこしは大きくなるかもしれません。
また、今この状態で泳ぐことができるのであれば、これから
「この後ろ脚で泳ぐ」ように適応していけるかもしれません。
そしてさらに数日後、
なんともう1匹、
同じサイズのアカウミガメが!!
先日、アカウミガメの全国での産卵・上陸回数が1993年以降で過去最多となったことが
新聞に掲載されていました。
アカウミガメは絶滅の恐れがある種です。近年、アカウミガメの産卵の場となる
砂浜や産卵された卵の保護等、保護活動が効果を発しているのではとのことです。
産卵が増えたということはもちろん孵化してくる個体も増えているということ。
もしかしたらその影響かもしれません。
この3匹のアカウミガメ、現在企画展の水槽に展示しています!
冬が終わり、暖かくなれば水温も上がります。
そうなったら、この3匹のアカウミガメを海へ還す予定です。