トミヨ属雄物型
秋田県雄物川水系や山形県最上川水系の水の湧き出るワンドや清水、水路に生息する。
近年は生息地の圃場整備や湧水の枯渇などが原因で生息数が激減しており、国と県で絶滅危惧ⅠA類に指定されている。横手市の一部生息地では県指定天然記念物に指定されており、美郷町では「町の魚」に指定され、地元ボランティアを中心に小中学校でも保護に取り組んでいる。
全長は6~7cmで背中には9本前後の棘がある。全身が他のトミヨ類より黒く、繁殖期のオスは婚姻色でさらに黒くなる。寿命は約3年で産まれた次の年から繁殖が可能である。トミヨ類の繁殖は、オスが水草などの茎に巣を作り、メスを誘って産卵放精する。産卵から仔稚魚が孵化して巣立つまでの約2週間オスが子どもを守る。
学名
Pungitius sp.3
英名
Ninespine stickleback Omono type
地方名
イバラトミヨ、ハリザッコ、トンギョ
環境省レッドリスト
絶滅危惧ⅠA類
秋田版レッドリスト
絶滅危惧ⅠA類
エリアガイド
秋田の森と川の魚
希少種水槽・トミヨ属雄物型