引っ越し、無事完了☆

いや~、

北海道の空は

 青かった。。

去る1月30日、ホッキョクグマのミルクがGAOを出発し、翌31日に無事北海道の釧路市動物園へ
お引越しが完了しました!!

展示場から出るときは

 大きなクレーンで。。

 ミルクは
移動日前日には檻の中に入ってくれました。

実は引っ越しの数日前から檻を送っていただき、通路の出入口に檻を置いて
ミルクが入るように練習していたんです。

 階段の
下にあるのが、輸送用の箱ですよ。

クルミはその間どうしてるの?というと、扉一つをへだてたところでお気に入りのエサを食べている・・・
といった感じで、練習していました。

やりすぎると何かのきっかけで突然警戒することもありますので、生き物の状態を
見極めながらの練習、そして本番でした。

その結果ミルクがクルミから離れても好奇心で檻に入ってくれたようです。

まずはクルミとミルクを扉で隔て、ミルクを檻へ誘導。
通路の扉を閉め、その後輸送用の箱の扉を閉める・・・といった感じです。

クルミは鳴くことはあるものの、扉を叩いたりすることはありませんでした。
親子に、感謝です。

 その後ミルクはトラックへ。

 途中何度か
様子を見ながら・・・

1月31日午後、無事、
 北海道釧路市動物園へ
到着~。。

到着当日は裏の部屋で休んでもらいまして・・・

翌朝さっそく!
 北海道の
日光はいかかですか~!って・・・

 やっぱり

 白くない・・・。。
染まっておる。

 「ミルク」なのに・・・。。

ちょっと、顔が大人びたように見えるのは私だけでしょうかね??
確かに、大人の階段登り始めているんですものね。

お隣には
 先輩達が

 北海道の日の光の中
うとうと・・・

男鹿は冬、日照時間が短いですからひなたぼっこがうらやましい。。

 光の中、
きゅーとさ全開してくださいっ!!

「引っ越しても、物をたくさん壊してほしい」っていうお子様がいましたが、どうかほどほどで
お願いしますね、姫様・・・。。

2012年12月、クルミと豪太の間にミルクが誕生して1年ちょっとが経過しましたね。
ミルクの存在があって、「GAOにはホッキョクグマもいるんだ」ということを知った方も
そう少なくはないと思います。
そしてホッキョクグマという動物に興味を持った方もたくさんいると思います。

そもそも、GAOにクルミが来てくれなかったら、ミルクの存在はあり得なかったのです。
それをさかのぼれば、クルミの存在がなかったら・・・とか、豪太がいなかったら・・・とか

きりがないことがいろいろあるわけですが
とにかく感謝してもしきれません。

生物の移動というのは、言葉にしてみれば簡単そうですし
実際、生き物をなんらかの手段で輸送用の檻(箱)に入れ、なんらかの交通手段で輸送し
目的地にたどり着くわけですが
実現するまでにはたくさんの人の関わり合い、地道な活動、協力がなくてはいけません。

現在、国内のみではなく世界中でさまざまな生物種が数を減らしつつあります。
それは動物園水族館だけではなく、種が本来生きる野生下でも起こっていることです。

人間の作り出した環境下においては
1頭の生物の移動が
その生物「種」の未来を左右する可能性も含んでいるのです。

「生物の移動」
言葉にすればわずか数文字ですが、この実現までに要した
時間と労力は決して軽いものではありません。
先に述べたように人間の関わり合い、地道な活動、協力もそうですが
その生物が健全であるよう、日々向き合うことも大切です。

動物園水族館というのは、人間が作り出した環境です。
人が作り出した環境が生物にとって100パーセント完全無敵に
いいものであるというのはまずありえないでしょう。

こう変えたいと願っても
すぐにはできない現実もあります。
そんな中でも
少しでも・・・と思いながら
願いながら
その中で生きる生物に対して
何が良い刺激になるのか
少しでもプラスになることができないかと
日々向き合い、葛藤している人がいるのです。

それは必然的に
たくさんの人にこの生物種を
見てもらいたい、知ってもらいたい、伝えたいという
気持ちと繋がっています。

さまざまな理由で
なかなかできない方もいるとは思いますが

会いにいける!という人は
自分の体を動かして

会いに行きましょう!!

たくさんの生物に会い
その生き物の種名をつぶやき
彼らのことを
彼らが本来生きる世界のことを
考えてみましょう。

今日の科学技術の発達の中、さまざまなメディアから色々な情報を
得ることができるようになりましたよね。
なかなか会いに行けない人も
その生き物のことを
考えてみましょう。

「生き物のことを考える」

それを促すことも
動物園水族館に携わる人間の義務だと
私は思っています。

と、いうわけで。。(今回もどういうわけだかよくわかりませんが)

ミルク姫様に会いたかったら、釧路に行きましょう!!!

おそらく、なんらかの物体は破壊していると思います。
クルミのことを見ていたスタッフさんから
「いや~、クルミにおもちゃあげたら一週間に10個は壊すんだもんな~」
と言っていましたよ。。

・・・・・恐ろしい。。

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