漁船に乗った神様

この日は、
 あいにくの
雨模様でした・・・。。

毎年5月20日・21日、男鹿市内にある船川神明社で
「船川神明社 例大祭」が行われています。
1年の豊漁と海上安全を祈願して行われています。

ちなみに21日、
 港です。
いくつか漁船が集まっていますね。
それぞれの船には、

 日の丸の旗と、
鮮やかな大漁旗!

すると遠くから太鼓の音がします。

 天狗様が
先導して、

  船川神明社から
一時的に移っていただいた神様が乗っているお神輿がやってきました。

 こちらの船に

 乗っていただきます。

すると
 大漁旗をかかげた漁船が
走り出します!

 その船達に
守られるようにして、神様が乗っている漁船も走り出しました!

 こうして
神様に港の中を回っていただき、豊漁と海上安全、船上安全を祈願します。

 「海上渡御(かいじょうとぎょ)」
というそうです。

お神輿はその後陸に戻り、地域を回っていただきます。

 こちらがその
船川神明社の入口です。
ちょっと入ってみたんですが、

 ちょうど
お神輿に移った神様がかえってきたときだったのかな?
遠くから見るだけにしておきました。
この境内の中には「佐竹神社」もあります。佐竹神社は「ハタハタ神社」とも呼ばれており、
ハタハタの大漁を祈願して神様を祀っています。
そもそもハタハタ神社というのは・・・というお話は、また別の機会にしましょう。。

この神社のあるところは
 海を
見渡せる、少し高い位置にあります。
きっとこの地域をいつも見守っていてくれているんでしょう。

お祭りといえば、
 屋台ですね。
神社の下の通りには、出店がずらりです。
21日・22日はあいにくの雨だったので傘が並んでいますが、カラフルでなんだかこれもこれで
きれいですね。
今年のお祭りは平日だったので、学校から帰った小学生が家族で来ていたり、おじいちゃん
おばあちゃんと手をつないだ子供や、学校帰りの学生さんがたくさんいて、とても賑やかでした。

神様のいる場所から見下ろしたこの通りは、この日はとてもあざやかだったのかも
しれませんね♪

過去に、何かで聞いたんだと思いますが
こういう日は、神様も屋台にこっそり遊びに降りて来ているんだよと。
1年に1度の、神様と人が近づけるときなんだから
神様にも楽しんでもらわないと。
地域の人が楽しんでいるのを見るのが、神様もいちばんうれしいんだよと。

1年に1度のこの日を
神様も楽しみにしてくれているのであれば
それはとってもうれしいことですね。

色とりどりの屋台の並ぶ中に
人ではない存在がいたとしても確かにわからないかもなあ・・・
(という私はそういう感覚が一切ありませんのでわかるもわからないもありません)

「こんなにたくさん並ぶんだ!」と思っていましたが
地元の方のお話だと、昔にくらべれば数はだいぶ減ってしまったとのこと。
少し前までは、もおお~~~っと、広い範囲にずらりと並んでいたそうです。

 つい最近、ニュースで
長年続いていた地域のお祭りが失われつつある地域が少なくないという話を耳にしました。
人口の減少、少子化、財政難、担い手、後継者がいない・・・。

お神輿をのせた漁船が港内を回る「海上渡御」の
大漁旗をつけた漁船も
少なくなっていくのでしょうか。

土地それぞれの理由で失われていく伝統がある一方で
人が集まりすぎる「お祭り」故の問題も起きていますが

日本語の「祭」という言葉が色々な意味を持っているものですが
(イベント的なものにも「祭り」とついてますしね。)

地元を守ってくれている神様に、これからもよろしくお願いしますと
祈願し、感謝をし、賑わし、
「私たちはおかげさまでこんなに元気ですよ。
楽しく生きていますよ。どうかこれからもよろしくお願いします。」
という
「感謝の意を示す」という根本の目的を忘れたくないですね。

その先に
地域の活性化があることを願いたいと思います。

このお祭りは毎年5月20日・21日に行われ、海上渡御は21日!
2日間にわたって男鹿駅そばの通りには屋台が並んでとても賑やかですよ!!

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