アクアス通信~イワトビ便り~
島根県にある「しまね海洋館アクアス」から
イワトビ便りが届きましたよ~!
アクアスとGAOの間でのペンギンの移動は
2011年に始まりました。
現在アクアスにはGAOからのイワトビと
神奈川県にある京急油壺マリンパークからの個体が
います。
アクアスで、油壺マリンパークのイワトビとGAOのイワトビが出会い
新たなペアを形成し、繁殖につなげる。
現在この3施設で行っているキタイワトビペンギン繁殖計画です。
12月、繁殖のお手本として
当館のベテランペア「白ナシ夫妻」が出張していったのは
こちら→「次の世代へ」http://www.gao-aqua.jp/blog/?p=14515
「次の世代へ 到着編」http://www.gao-aqua.jp/blog/?p=14536
先日いただいた写真には
ちなみに、一番左に2羽でいるのが夫妻です。
こうして見ると、右のほうにも2羽ずついますね~。
イワトビペンギンは、そろそろ産卵の季節。
それにそなえて、巣箱も置いてもらっていました。
夫妻の様子。
きれいな巣箱を作ってもらって、相変わらずいい感じですね♪
これは産卵の兆しがあるんじゃないですか~なんて思っていたら
ついにアクアスで新ペアの誕生&初産卵です!
今のところ新しい2ペアが両方とも産卵したということです!
もちろんその中には、油壺マリンパークの個体とGAOの個体のペアもいて・・・
なんとうれしいことでしょう。
国内のイワトビペンギンにとって、というか動物園水族館にとって
大きな大きな進展があったのです。
こういうとき、いつも思います。
移動させてよかったんだと。
生物の移動というのは出す側と受け入れる側があって成立します。
この、出す側と受け入れる側が同じ目的を持ち、同じ方向に進もうとすることが
簡単そうで難しいことなんです。(と思っている)
水族館は、お客様がいなければ成り立ちません。
営業しなければ成り立ちません。
それゆえ、各々の施設の事情もあります。
いわばライバル同士なところももちろんあるわけです。
そんな中で島根県と神奈川県と秋田県の水族館が一つの種の未来を考えて動いていることは
とても貴重なことですし、すごいことなのです。
そんな中で新しいペアが誕生したこと、
さらに産卵があったことはものすごい進展なのですよ。
めでたいめでたい。
GAOのスタッフもおもわずにやにや。
・・・ん?
今のところ、まだ産卵はないそうです。
GAOでは、イワトビペンギンの産卵は毎年3月に入ってからでした。
だからかな~と思ってはいるの・・・です・・・が・・・。。
ここで思うのは、
「2羽に行ってもらった意味、あるのか?!」ですよね~。
そう思っちゃいますよね~。。
白ナシ夫妻ですが、アクアス到着後にもすぐに
このように
GAOにいたときのように鳴き交わしたり、行動を一緒にしていたそうなんです。
「男鹿のベテラン夫婦が来てくれたから、アクアスのオスに気合いが
入ったに違いないよね。あんなディスプレイ見たことないし、餌のがっつき具合も
全然違うから、その危機感が大人モード・繁殖モードのスイッチを押したに違いない!」
(アクアススタッフ談)
ということで、きっとぜったい何かしらのスイッチの役割を果たしてくれたのでしょう・・・うん・・・。。
ほら、ヒナが孵化した場合、里親さんとしてヒナを育ててくれるし・・・。
さて実は、この夫妻が出張したことで
GAOでもちょっとした変化?がありました。
ほんのちょっとした変化なんですが・・・それはまた次回!