強靭なブリコ
12月6日は、何の日でしょう~??
答えは、
2008年、男鹿市内の宿泊施設の方を中心に制定されたそうです!
なぜ12月6日かというと、過去の漁獲を調査したところ
この日が一番漁獲量の多い日なんだそうです。
ここ最近はなんだか海が荒れているから、今年の漁獲はどうだったのかなあ・・・。。
さて、GAOでも
5日、6日に
ハタハタ講義を行いましたよ♪
そもそも、ハタハタという魚ですが
自分は当然のように「ハタハタ」という言葉を使うとその姿もすぐに浮かぶのですが
県外の方にとっては「ハタハタってどんな魚?」って感じですよね。。
一番最初の画像がハタハタ。
他の魚にあるウロコが無いのも特徴ですね。
胸ビレがとても大きくて、このヒレを羽ばたかせるように泳ぎます。
秋田県では冬の初め、まさにこの時期に漁獲されます。
なぜこの季節なのかというと、ハタハタが男鹿にやってくるのは
産卵のためなんです。
本来は水深200mよりも深いところに生きているのですが、ハタハタが
卵を産み付けるのは海藻の生い茂る「藻場」。
男鹿には良い藻場かあるようで、1年に1度この時期に産卵のために
沿岸にやってくるんです。
ハタハタといえば、忘れちゃいけないのが
禁漁の歴史ですね。
過去、記録されている中では1960年代にはなんと年間2万トンの漁獲!
この季節にしか獲れない魚とあって、箱で買うのが普通だったとか。
箱で買っても生ものだしすぐにダメになってしまうのでは・・・
なんて思われがちですが、秋田県では塩につけたり、その家独自の「ハタハタずし」という
発酵食品を作ったりして「保存食」として一般的だったんですね。
しかしご覧のとおり、1991年にはハタハタの漁獲量は70トンほどまでに。
過去にテレビなどでも取り上げられましたが、平成4年からの3年間はハタハタ漁は禁止!
その結果・・・
最近では少しずつではあるものの資源量は回復、漁獲量をあらかじめ決める等
水産資源を守る活動が続けられています。
それでは・・・
GAOっとを見ている皆様にも、クイズに答えてもらいましょう!!!
ハタハタのメスは卵を海藻にからみつけるように産みます。
その卵は小さな卵が集まって、ゴルフボール大の一つの塊になって海藻に
固定され、孵化を待ちます。
ハタハタの卵を「ブリコ」というのですが・・・
ブリコの色は
何色でしょーか?!
三択問題でーす。。
何でしょうね・・・魚の卵をいうと~を連想してみてくださいね~。
正解は・・・
全部あります!!
なんだよそれ~なんて声も聞こえてきそうですが、ほんとなんです!
こちらが
そのブリコの写真なんですが・・・ものすごくカラフルじゃないですか?
ブリコの色に関してはまだまだ謎が多く、色が違うからといって
産まれてくるハタハタに違いはありません。食べているエサの違いかという一節も
あるようなんですが・・・不思議ですね~。
それでは次の問題!
先ほどのブリコですが・・・
何個くらいの
卵の集まりでしょーか。
ちなみに、ひとかたまりがメスが一度に産む卵の数なので、前のブリコの写真を数えてみると
何かわかるかもしれません。
正解は・・・
こちらが
卵を持ったメスのハタハタです。お腹が膨れていますね~。
メスの大きさにもよるのですが、大きなブリコひとかたまりだと、こんなにたくさんの
卵が集まっているんですね。
それでは次の問題!
ブリコから
ハタハタの「赤ちゃん」が生まれるまではどれくらいかかるのでしょ~か。
正解は・・・
2か月!
ハタハタの稚魚は卵から孵化した時点で15ミリほど。
栄養のつまった卵黄をもって生まれるので、孵化した後1週間ほどは
餌をとらなくても大丈夫なんだとか。
サケの稚魚みたいですね。
クイズは全部で3問でした!
いくつ正解しましたか~??
本物のブリコに
さわってもらいました!
ちなみにこちらのブリコは昨年残念ながら稚魚が孵化してこなかったブリコ。
冷凍で保存しておいたものです。
ちなみに、ブリコの力はひじょ~~に強いと聞いている。ので、
レンガものっけちゃうよ~。
これ、1こだいたい2.5キロあるから、
そうなんです、このようにブリコは非常に硬く、かつ弾力も持ち合わせているんです!
以上で本日のイベントは終了で~す。ありがとうございました~。。
ここで個人的な疑問をふいに投げかけるのが自分の悪い癖。
「結局、ブリコってどこまで耐えられるの??」
とゆーわけでオプショナル実験開始!!
はいっ。
「下でぷちぷちしてたり割れている感覚は全くありません!!」
じゃあさ、
5個にしてみたら。
あ、工作教室の先生が乗りたいっていってくれたから
だいじょ~ぶ!!
全くつぶれていません!!こうしてブリコは全く損傷なくイベントは終了したのでした。
ブリコって、さわってみると弾力がものすごいんです。
近い感触だとスーパーボールかな?
昔は海藻からはずれたブリコが岸に押し寄せてブリコのじゅうたんのように
なって、その上でトランポリンのように跳ねて遊んでいたなんてことも
聞いたことがあります。
それにしてもどうしてこういう強靭さが必要だったんでしょうかね~。
やはり、日本海の荒波に負けないような強靭さが必要だったんでしょうか。
冬の男鹿の海は荒れますから、稚魚が孵化するまでしっかり稚魚を守るような卵が
必要なのかな?
それぞれがそれぞれの生きる場所で生き抜く術を持っているんですね。
きっともうすぐ今年のハタハタの漁期はおしまいです。
今年も口にできることを感謝しながら、
ハタハタがこれからも産卵の場として男鹿の海を
選んでくれるような環境にしなくてはいけませんね!
ちなみに、後で聞いたら
一番重そうな新人の体重は、ゴマフアザラシレベルだった。。