魚食べてる疑惑

5月5日はこどもの日。

今年、GAOでは
ゴマフアザラシみずきが4月4日に
オスの赤ちゃんを産んだので、数日前から

 こいのぼりを 
掲げていました。

連休中はあいにくのお天気な日が多くて
青空に泳ぐ姿はなかなか見ることができなかったのですが
曇り空でも
 なかなか
い~んじゃな~いと言っていましたが

肝心の4日、5日は天候が荒れ模様で
わずか2日間のこいのぼりとなってしまいました・・・。。

さて、当の本人というか
本アザラシは
 あらますっかり
ゴマ模様。

現在裏の個室にいる、みずきの子供
通称「王子」は白い毛がすっかりなくなり、ご覧のように
ゴマ模様!

  個室にいるのは
なぜかといいますと、魚を食べれるようにするためなのです。

ゴマフアザラシの子育ては3週間~1か月ほどしかありません。
その短期間の子育てで、生まれた子供は母親からのお乳で
ぐんぐん大きくなります。
王子の場合9キロから35キロにまで成長しました。

その後、親は子から離れ
お乳も出なくなります。

そうなったら、子は自力でエサを食べなくてはいけません。
魚をつかまえて呑み込むまで、口からとる栄養はありません。

野生では、自力で捕食ができなくて衰弱した場合は
生きることができません。

春頃、日本の沿岸で衰弱したゴマフアザラシの幼獣が
保護されるのは、エサをとれないで衰弱したというのも
理由の一つです。

王子は水族館で生まれたゴマフアザラシなので
水族館でエサをたべてもらわなくてはいけません!

というわけでまずは
 エサの魚と
エサ用の活きた魚を入れておきます。
おさかな様、王子の成長のために命をいただきます。

活きた魚を入れると
 初めは
おそらく興味本位で追いかけます。
うまくいくとそのうち歯でつかまえます。
さらにうまくいくと口でかんだりあぎあぎしているうちに
のみこみます。
順調にいくとそのうちのみこんで「これは食べるものなんだ」と
エサをたべるようになります。

文であらわすとこんなもんですが、これが実際大変な個体は大変なんですよ。

王子はどうでしょうね。

早くおさかなごっくんしてほしいものですが・・・

これは関係ないのですが
 王子の目つきが

 あまり良くない。
人を見るときの目が、怒っているような気がする・・・

個室に入れたこと、そんなに怒ってらっしゃるのですか・・・。

エサ用の魚を入れて様子を見続けることほんの数日。

「なくなっているんです。」

エサ用の魚を入れて時間を空けて見にくと、魚がなくなっているそうなんです!
これはきっと食べてる。

ところが
 人が見てると
食べないそうなんです・・・・・。

ついさっきも影から見ていたのですが
気づかれてしまい、
エサの魚に鼻をつけたと思うと放してこちらをじろっと見て
「食べると思ったでしょ~ そう簡単に食べないよ~」
的な視線を送られました。
入れていたエサの数が減っていたので、見えないところで
食べたんだと思います。

お願いですから
 スタッフの手から
エサの魚を取って、人前であむあむと食べていただけませんか?!

・・・にしても、あまりに順調すぎますので
(個体によってはなかなか口にすらぜず、強制的に魚を食べさせることもあるので)

ちゃんと魚を呑み込めることに一安心です。

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