秘技!魚一気獲り

今日の朝

クルミ様に会いに行ったら

dsc_0699 ばりばり

dsc_0700 茶グマでした。

ずいぶん丸くなったなあ・・・と思った方もいるかもですね。

春に豪太と交尾行動が確認されたクルミ。
妊娠の可能性はもしかしたらもしかする・・・ということで
今年も「出産するかもしれない体制」をはじめています。

こんなに大きな動物なのに、生まれてくる赤ちゃんは500グラムほどと
とても小さい状態で生まれてきます。
アザラシのように、お腹がふくらんでくるとか
見た目で判断できる明確な判断基準があればいいのですが・・・
今のところGAOではその技術はありません。

妊娠しているかもしれないという可能性がある場合
出産しても良いよう準備をします。

ホッキョクグマは本来であれば、雪に穴を掘り
出産~子育て、子供が十分動けるようになるまで
母親は飲まず食わずで子供につきっきりです。

GAOでは徐々にエサを絞り、(状況によりけりですが)
次第に人も近づかなくしていきます。
そのため、今ではスタッフが掃除のために
ホッキョクグマエリアに入る回数は
1日1回にしています。もちろん、出産がない可能性だって
十分ありますので、そのあたりは生物の状態を見ながら進めていきます。

ちなみに先日の体重は308キロ!
どうかお腹に赤ちゃんがいますように・・・と
クルミ様を見るたびに思ってしまいます。

でもとにかく、クルミ様がクルミ様でいてくれるのが一番ですから。

そんなクルミ様が
dsc_0705 迷っている。
プールの中にある魚を見つめて

dsc_0708 ためらっている。

dsc_0709 もしかして・・・

「ホッキョクグマ 水に入らない時期」到来!!!

ホッキョクグマなんだから、冬でも水に入るのが好きなんでしょ?
と思ってるそこのあなた!!
(少なくとも)豪太とクルミは違う!!!

dsc_0712 水温を
確かめているのか、水をかき出せると思っているのか・・・

冬、水温が低くなってくると水に入る時間は短くなります。
一度入ってしまえば良いみたいなんですが、入るまでの「迷い」がめっちゃ
長くなります。

これを「水温13度ライン」と勝手に言っています。

担当に聞いたところ、水温13度付近が水に入るか入らないかのラインなんだそうで
13度を下回ると水中にいる時間は極端に短くなるんだとか・・・

以前、海外の動物園の方に『「ホッキョクグマが
水に入りたがるかそうでないかは水温13度を
上回るか下回っているかで違うような気がする」と
(通訳を介して)伝えたところ「ざっつらいと!」って言われた』
と担当者が教えてくれましたよ。

確かに、北極でも寒くなれば氷が張って
その氷の上を移動して、狩りをするんですもんね・・・。

ちなみに本日の水温は
dsc_0714 12.5度だった。

dsc_0716 余計なこと
してくれちゃって、とか思わてるのかしら。

dsc_0719 あなたね、

dsc_0723 なんとか
しなさいよ。

ねばること15分。
こりゃ無理かな、と思ってカメラ下げると

dsc_0724 とぷん・・・。

クルミ様、もしかして狙ってました?
狙ってましたね?!

ああ~と思っていたら
dsc_0725 ずわっぱ!!!
あっという間に魚ゲット!
しかも2匹一気!!!

dsc_0727 冬の風物詩
「秘技 魚一気獲り」です。

dsc_0729 食べるときは
おしり向けてなんですね・・・(明らかに何等かの意志表示のような・・・)

泳いだあとは

dsc_0742 お決まりの

dsc_0746 チップごろごろで

dsc_0751 再び茶グマ・・・

「もうホッキョクグマじゃないじゃん!!(笑)」って、言われてました。。

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