出張報告 DAY3-3

はるかかなたのザトウクジラを見て

その後生物採集に努め

そんでもってあっという間に夜なんです。

おがさわら丸が着いた港、二見港で
「芸能の夕べがありますよ」と教えてもらったので
自分はそっちに行ってみました。

う~ん、南国って感じがするから・・・
フラダンスとかなのかな~って思ってました。

 ん??

こちら「スティールパン」という楽器だそうで、ほわほわほわ~んな
心地よい音がします。
そもそもドラム缶が元だったそうですよ。
長さとかで音階が決まるのかな・・・

少なくとも秋田ではお目にかかったことがないな。

発祥はトリニダード・トバコ共和国とのことですよ。
名前は聞いたことあるけどどこの国なんだろうって
地図を見たら・・・カリブ海の島国??

南アメリカ大陸、コロンビアとかベネズエラとかに
近い島国でした。

ずいぶん南国チックでおしゃれな楽器だな~と思って見ていたら

 太鼓!
これは「小笠原太鼓」というそうで

 太鼓にも
書いてありますね。

これは最初「八丈太鼓」と言われていたらしく、八丈島から
伝わったものが起源なんですって。

ベースが伝わって、その島で生活する人たちが
その土地の風土に合わせてちょっとずつ変えていって
時間をかけて「小笠原太鼓」を形作っていったのでしょうか。


1つの太鼓を2人で叩く「両面打ち」は
国内では数少ない打法なんですって。

自分だったら自分の音なのかもう1人の音なのか
絶対わけわからなくなりそう・・・

で、一番「ん?」と思ったのが

 こちら。
フラダンス!ってまずは思いますよね。
でもそうでしょうか。主に踊るのは男性です。

こちらはフラダンスではなく「南洋踊り」というもので
小笠原の伝統文化の一つとして東京都の
無形文化財に指定されています。
自分が教えてもらったところによると
最初は男性が舞うものだったそうです。

女性が一緒に舞うようになったのはここ最近とのことです。
起源はサイパン、グァム、パラオといった南国の島々。

あれ?じゃあフラダンスじゃんて思いますよね。

(ここで余談ですが、フラとはハワイ語で「ダンス」と
いうそうです。ということはつまり・・・
フラダンスってダンスダンスって言っちゃってるのか・・・)

そもそも日本の古代芸能の中にある「舞」は
もともとは神様に捧げるためのものといいますが

フラもやっぱりおなじで、起源は神様に捧げるための舞だった
そうです。

う~ん、なんだか難しいけど
神様に捧げるという形は各国で表現が違っても
想いは同じということでしょうか・・・。
個人的にはこういう話が好きですが。

そうそう、もとは男性が躍っていたということで、

 足踏みとか
けっこう勇ましいものが多いんですよね。

自分はフラダンスもまともに見たことがなかったからな~。

この芸能の夕べは不定期開催ですがおがさわら丸が停泊している
ときに行われるそうです。
自分が知ったのは広域放送でした。ラッキーでした♪

小笠原諸島は日本だけではない、いろいろな国の文化が
入ってきているのは確かなようですが

そのいくつもの文化が小笠原という風土に合わせて
新しい文化を形成しているところが
とても興味深かったです。

自分たちが文化を作っているんだという雰囲気も
なんだかうらやましいなあと思いました。

一方で、ナイトツアーに参加したもう1人は
 真っ暗・・・
(そりゃそうでしょ)

オガサワラオオコウモリ見た!って言っていました。

また、夜「グリーンペペ」を見に行ったら
(注:グリーンペペとは「ヤコウダケ」のことで、夜は蛍光グリーンに
光るキノコのことをいうのだ!)
残念ながら見れなかったと言っていました・・・。。

 発見
オカヤドカリ!!

そんなこんなで3日目の夜も更けていきました。

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