出張報告 DAY4 母島

あれが
 自分たちの
乗ってきたおがさわら丸・・・

ということは、これはどこから撮影しているのか。

出張4日目。
小笠原諸島で一番大きな島、父島の二見港から「ははじま丸」という
船に乗り、今度は母島へ向かいます。

この写真を見てもらうとわかると思いますがなんだかもやが
かかっているような・・・
それもそのはず天気はあいにくで
雨降ってるし風あるし・・・

この日は
波しぶきがすごかった!!

小笠原諸島で人が生活しているのは父島と母島の2つのみ。
父島で暮らす人たちが2000人くらいなのに対し
母島には450人程度しかいません。
集落もとてもコンパクトです。

 カツオドリ!
これは父島に向かう途中でも見ましたね。

このカツオドリ、大きくなると顔でオスメスの判断ができるそうです。
 こっちオス。
よく見ると、目の周りが青いんです。
 こっちメス。
青みがありません。

カツオドリは小笠原諸島で繁殖しているそうで、本土から小笠原に
近づくにつれて船に沿って飛んでくれます。

父島から母島に向かう間は何羽か船についてきてくれます。

でも天気はあいにくで・・・
 あーこっちにも・・・
なんか違いません??

 白いし・・・

このとき自分は「カツオドリの若いのかな」と思っていました。
ほら、よく同じ種類でも若いとまだ色や模様がはっきりしない種類って
あるじゃないですか。

白鳥は幼鳥だと灰色とか。

後日、帰りの船で聞いてもらったのですが

「アカアシカツオドリじゃないか」ということでした。

何でも、父島付近で見かけることは少なく
そこそこ珍しいということ!
やった偶然!カツオドリの若いのじゃなかったんですねー。。

飛んでるときは脚を収納しているので、見ることはできませんが
写真を見たら、その名の通り真っ赤な脚をしていました。

父島から船に揺られて2時間。
この日の天気のせいもあると思いますが
 なんか
立ち入っちゃいけないとこに立ち入るような・・・

天気が良ければ、もっと色が際立ったと思いますが

男鹿で見ている海とは色が違いますね!

 青というか

群青というか・・・。

この独特な青を「ボニンブルー」と呼ぶそうです。
ボニンの響きはもとは「無人」からきているそう。

もともと小笠原諸島には日本人だけではなく、欧米系の人たちもいて
「無人=ぶにん」を「ボニン」と発音していたそうです。
その言葉を小笠原特有の言葉と思った人が
「小笠原の青」を指す意味でボニンブルーと言ったとか。
(細かい部分まで行くと諸説あるようですが)
透明度はすごいときだと50メートルもあるとか。

父島はアオウミガメの産卵地とお話しましたが
きれいな砂浜が多い母島でも同じ。

アオウミガメが安心して卵を産みにきてくれるように
 きれいな
砂浜が整備されています。

よく見ると
 大きな
アオウミガメが・・・(自分は「岩?」とか最初思ってたけど)
今は海中でじっとして、夜に卵を産みに上陸するのかな・・・。

前の回で出してしまいましたが

母島にも戦争の跡、戦跡がいくつも残されています。

 この
砲台は母島のものなんです。
こうして残された原因は、第二次世界大戦後にアメリカの統治下に
入ったからだとも言われています。

統治下においてはすぐに撤去の必要性はないと
そのままにしておかれたそうです。

父島にも自然は残されていますが
母島の方が「原始」って雰囲気がありました。

母島の方が、より人の手が入っていない地域が広がっているそうです。

だったら、それはそのままにしておくのが、いいんだろうな。

 1泊して、
翌日は、ははじま丸からおがさわら丸へ乗り継ぎをし
本土へ帰ります。

※このサイト内の画像の無断転用・転載を禁じます。

月別で記事をみる