さよならのない場所

長々と続けてしまいましたが
本日でおしまいです、小笠原編。

最終日。

 大雨・・・
わかります?この雨。
実は、自分たちが行ったとき父島・母島は水不足でした。
ところどころに「節水」「ダム貯水率〇〇パーセントまで低下」とかで

滞在中にものすごくいい天気だった日はなかったので
あんまり信じられなかったんですけどね。
自分たちが到着する前までがものすごいいい天気続きだったそうです。

雨ですが、母島ドライブに
連れていってもらいました。
母島の

 道路の

端っこ
 都道最南端!

都道って何?とか思っていましたが
小笠原は東京都なので、東京都が管轄している道路は
そういえば「都道」なんですよね~。
そういえば秋田にも県道ってあるし・・・。

 よく見る
オカヤドカリ注意の看板。秋田でいうとカモシカ注意系でしょう。

 パッション
フルーツのハウス!もー雨で全然見えない。

7月15日~17日、GAOでも限定発売させてもらいましたが
今回自分も初めて食べたんですけど
食べ方教えてもらってたからふつーに食べれたけど
 知らなきゃ
どこ食べるのって状態ですよね・・・

これはですよ、中の黄色いゼリー部分をすくって食べるんですよ。
種を食べるんです。

メロンとかって種部分は取ってしまいますが
それだと食べる部分がなくなっちゃう。

販売開始からあわてて「必ず食べ方伝えてね!」って
言ったものです。

道路標識にはオカヤドカリだけではなく

アカガシラカラスバト通称「あかぽっぽ」注意もあります。

このあかぽっぽですが、小笠原諸島のみに生息している固有種で
その名の通りハトの仲間です。
小笠原諸島全体でも、100羽いるかいないかといったところだそうで
絶滅が心配されている種の1つです。

絶滅のおそれの原因の1つが、敵(捕食者)の出現です。

もともと、大型で素早い肉食の敵が小笠原にはいなかったため、
あかぽっぽは飛べはしますが素早く飛び立つ、とか超警戒心が
強いとかが備わっていません。
というか、必要なかったんですね。

鳥というと一般的に巣をたかいところに作るイメージですが
あかぽっぽは巣作りも子育ても地上で行うそうです。

もともとはそれでよかったわけですが
環境の変化、外来種とのエサの競合、ネコの出現などで
数は激減。

一時は生息数が数十羽、というところまで落ち込んだそうですが
現在は少しずつ数が増えているとか。

なぜこんなに文字ばかりなのかって?

見れなかったからですよ。。

いやでもね、影は見たんですよ。
おそらく飛んでいく姿は見たんですよ。。

ただ、見かけることすらレアだといいますので
自分の視界に入ってくれたことに喜びを感じます。

「ネコの出現」という言葉を使いましたが
「小笠原ネコプロジェクト」という活動をされている方々がいます。

ざっくりいうと
野生化したネコを駆除しなければならないが
駆除イコール殺す ではない
本来の家猫として人が飼うネコに戻す活動です。(あってる?)

小笠原諸島の自然の中で生きるネコを
本土に引っ越しさせるという地道な活動ですが
この活動によって、小笠原諸島の「ノネコ」は姿を消しつつあります。
※「小笠原ネコプロジェクト」でぜひ検索してみてください。

このお話を自分は本当に運よく、今回の小笠原滞在中に
獣医さんから直接聞くことができたのですが

その環境に置かれた飼育動物は
自分の選択とは関係なしに
置かれた環境で生きようと頑張っているだけなのに

原因を変えないと
本当の問題解決にはならないむずかしさを
こういうところで思いました。

あかぽっぽ、次はちゃんと姿を見せてね。
(↑最初ふつーに「はとぽっぽ」と入力しちゃった人)

それにしても、だ。
 よく降る・・・
前日、生き物を採集したくて
島内の川を見に行ったのですが
水がないくらいの水不足でした。

たぶんこの日の雨で解消されたんだと思います・・・。

さて、それでは母島から父島に行かなくては
東京に戻れません。

 出発です。

母島に住んでいる人が父島に行くにはこの船に乗らなくてはいけないので
自分たちのバス感覚なんだろうな。
実際、旅行してますっていう格好の人が少ないくらいです。

1日ちょっとの滞在だったけど、ありがと~ございました~。。

母島は、雨が降ると
 至るところに
それまでなかった滝ができるそうです。

母島の土台は土ではなく、岩が主だそうで
その岩の上に土の層が乗っかっているという感じで
水を蓄えるのに十分な土の層がないんだそうです。

そのため、雨が降ると
水が行き場をなくしてしまい
島のあちこちに滝ができるんですって。

 激しい
雨も上がり、ますます原始的度アップです。

父島に到着後は
「おがさわら丸」に乗り換えです。もうあっという間です。
 乗る前に
ハイビスカスのレイをもらいました。
見送りにきてくれた方が、作ってくれていました。

これって東京までもつかな~とか思ってたんですけど
(↑枯れるのを見ていくのがさみしい)

「これはね、船の汽笛が鳴ったときに海に投げるんだよ。

で、そのレイが岸にたどり着いたら

ぜったいまた小笠原に戻ってこれるよ、っていうジンクスが

あるんだよ」
なるほど。

再び出張で来ることができるかもしれないってことですね!
(出張で来れるかどうかまでは言われていないけど)

 おがさわら丸が
父島を発つときには、たくさんの方が見送りにきています。

今回のウミガメがきっかけで
お邪魔した観光協会の方や、海洋センターの方、
ナイトツアーにつれていってくれた方、宿の方・・・

ここで気が付いたのが
「さよーならー」って言葉がないんです。

「またねー」
「待ってるからねー」
「また来るからねー」
「ありがとー」

笑顔で手を振る小笠原の人たちと、船の人たち。

また来るからねーっていうと
今は旅がおわったことがさみしいけれど
次来た時には、っている楽しみが増えるからいいのかもしれない。

事実自分は
あのときあーすればよかったもっと準備をしておくべきだった
体力をつけておくべきだった
痩せておくべきだったと(これ関係ないけど)何度思ったことか・・・

と同時に
次はこんなところをもっと見るぞ!と思っているので

「また来るから!」は決意表明も含まれていて
とっても正しいと思いました。

そうだレイだ!
 海に
落としちゃうのはちょっとさみしいけど
また来たいから

自分は

また来ることができるのかっ!!

 ・・・

行方不明。

 お世話になった
みなさん、ありがとーございましたー!!

↑おがさわら丸が出航するときは、ダイビングショップや
観光船がこうして途中まで併走して見送ってくれます。

帰ってから、ふと思ったんです。

「あの船で見送ってくれる方達は、おがさわら丸が出航の際に
どこかから依頼されているんですか?」

「いや、船が出てくる時間に合わせて、みんなそれぞれやってるんだよ。」

頼まれたからやってるわけではなくて、
来てくれてありがとう、また来てねという想いを
伝えるために、自主的にやっているんだよと
おしえてもらいました。

おもてなしの気持ちを見ました。

それぞれがどうにかして形にしたくて
自然と人があつまってきて
一緒にやる人が増えていき
形になっているのが
とてもきれいだなと思いました。

観光地として、お客様を迎える立場として
見習わばければならないところがたくさんあるような
気がしました。

 また

勉強しに来ます!!そのときは・・・晴れててね~。。

(ちなみにこの日の雨で小笠原諸島の水不足は一気に解消されたそうです。)

後日、
「最近ニュースで天気予報を見てると、小笠原諸島の部分が
気になって必ずチェックしてしまう」と言ったら
「それは小笠原ホリックです」
と言われました。

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