ジェリービーンズ稚魚
「生まれました」という言葉を聞くと
うれしいものです。。
「稚魚孵化しました」と教えてもらったので
見に行ったら
例えて言うなら
ジェリービーンズ。
こちらは「サクラマス」の稚魚です。
1月7日、水槽の中で卵から孵化しているのが確認されて
スタッフが潜って取り上げました。
ジェリービーンズのようなものは「卵黄嚢」(らんおうのう)。
中に栄養がつまっていて、しばらくはここから栄養を吸収して
大きくなります。大きくなるにつれてこのジェリービーンズは
小さくなっていくんですね。
数日後には
体に
少し色がついてきました。。
顔つきもかわってきたんじゃない?孵化直後は目がおおきく際立って
いましたが、体全体が大きくなってきたように見えますね。
サクラマスって?
これです。
サクラマスは
ヤマメです。
この魚、生まれるのは淡水、河川で卵を産み稚魚が孵化するのですが
海にくだると「サクラマス」、そのままず~っと淡水の環境にいるのが
「ヤマメ」です。
サクラマスは海でエサを食べ成長しますが
産卵の時には淡水の環境、河川に戻り
砂利を掘ってそこに卵を産みます。
卵を産んだサクラマスは
こちら
ぼろぼろ・・・。
メスは砂利を掘るために体がぼろぼろになるのも理由の一つですが、
オスはオスで自分の子孫を残すためとオス同士で闘争が起きます。
そのため、体に傷を負う個体がほとんどです。
河川に戻ってきたサクラマスはほとんどが繁殖期後に死んでしまいます。
サケの産卵をテレビで見たことがある方もいるのではと思いますが、
自分の生まれた故郷に戻り子孫を残すのは
命がけなんですね。
こういう傷を負ったのを展示するのってどう?という意見も
ありましたが
水槽内で誕生から繫殖、命を残すということの一部を
垣間見ることができるのも(展示するのも)
水族館だからこそ、ではないのかなと・・・
いうことで、今回は展示を続けています。
孵化した稚魚は
秋田の川水槽前で
展示を
始めました!
小さい水槽ですが、そーっと見てみてくださいね。
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