出来すぎたタイミング
前回、
美郷町へお邪魔して
千畑小学校で
この魚
トミヨ属雄物型のお話をして、
今は自然下では数が減りつつあるとか
将来的には自然下で安定して生きるために
その中で水族館も役に立てることはないかなと
それもやらずして水族館かと
理想をつぶやきつづけておりますが
なんとですよ。
その、
横にあるかたまり・・・
に、つぶつぶがある。(ちょっとわかりにくいですが)
卵!
トミヨ属雄物型、巣をつくり産卵していました~~!!
トミヨ属雄物型はこのように砂や水草のかけらを集め、体から粘液を出して
かためて「巣」にします。巣はオスがつくり、その巣をメスが
気に入ってくれたら産卵します。
ちなみに、卵はオスが守ります。黒いつぶつぶは
卵の中の
仔魚の目!どーやら発生が進んでいるようですよ!
これは来月、千畑小学校のみんなに報告できますね!!
にしても。。
こんなタイムリーなことってあるかな。
何か仕組まれてるんじゃないでしょうねと
疑わずにはいられないタイミング。
担当が「卵産んでました!」と息せき切って教えてくれましたが
これはあまりに出来すぎている。
出来すぎだが、うれしい。
うーんあとはちゃんと孵化してくれるかなんだけど・・・。
なんて心配しはじめた矢先、
「孵化してました・・・。」
卵生まれた余韻なんて味わってる暇ないんだからといわんばかりに
速攻孵化してました。
早すぎるんじゃないかと心配にもなりましたが
トミヨ属雄物型の場合これが正常なんだそうです。
卵の中に眼が見えてから孵化までは数日なんだそうです。
卵と仔魚は現在バックヤードの水槽にて飼育管理しています。
少しでも数多くのトミヨ属雄物型が大きくなってくれるよう
気をつけたいと思います。
そうそう、仔魚(しぎょ)と稚魚(稚魚)の違いですが
ざっくり言うと、仔魚はおなかに栄養の袋を持った状態のもの、
稚魚は口・ヒレなども持っている状態のものなんだそうです。
口を持っているということは外部から栄養を自力で摂取できる
状態なので、卵から孵化して栄養を外から摂れるかとれないかが
大きな違いのようですね~。
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