ご対面
先日、
千畑小学校の
5年生のみなさんが、GAOに来てくれましたよ!!
千畑小学校は秋田県仙北郡にある小学校です。
GAOからはバスで2時間以上かかります。
千畑小学校には今年これまで何度もお邪魔しましたね~。
出張授業、
一緒に
ビオトープの大掃除、
それも、
この
淡水魚「トミヨ属雄物型」が繋いでくれた縁でございます。
これまでの活動はこちら↓
ビオトープ大掃除
千畑小学校では地域の方々と一緒に
美郷町の環境を学び守る活動が以前から
行われています。
美郷町は湧水の町としても知られており、山の雪解け水や
雨水からくるきれいな湧水にのみ生息するこの魚
「トミヨ属雄物型」はまさにその土地の魚なんですね。
ちなみに、地元では「イバラトミヨ」と呼ばれています。
しかしやはり、昔はよく姿を見かけたものの
今では数が減っているそうで・・・このあたりは
日本産の淡水魚によく聞く話ですね。
GAOでは今年100匹ほどの繫殖が見られました。
今回は千畑小学校の5年生のみなさんに
ついに
その
姿を
見てもらうことが
できたんです!!!
学校内のビオトープでもトミヨ属雄物型を見ることは
できるそうですが、池の中で繁殖した小さいころの姿を
見ることはできないので(そ~っとしておくため)、
これは水族館ならではだったかもしれない。
館内の
淡水魚コーナーには
みなさんが
作ってくれた手描き新聞も貼ってくれました!!!
水族館で飼育展示している魚が本来生きる環境は
こうして地元の人が守っているんだということを
GAOでお知らせできるということは、中継地点的な役割も
果たせるのですね、水族館って。
遠く離れた(といっても車社会の秋田にとっては2時間程度なんて
そんなに遠くないから)美郷町とのつながりが、今後も続いていって
ほしいと思います。
さらに、GAOで繁殖技術が進んで
トミヨ属雄物型が繁殖して
孵化したての個体が
美郷町の清水を泳いでくれたら・・・
本当の保全は「その生き物が本来生きる環境で
生きるようにすること」と自分は思っています。
その中で水族館が果たせる役割って、何なんでしょう。
水族館じゃなきゃできないこともきっとあるはず。
昔は、清水や田んぼの脇を流れる用水路に
イバラトミヨが泳ぐ姿を
上からのぞくだけで見ることができたそうです。
道のりはまだ遠いかもですが、いつか絶対に
見れると思っています。
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