初心
7月13日、GAOスタッフ3名と
イトマキヒトデ数匹と
ヤドカリ数匹は
GAOから車で1時間ほどのところにある
秋田市立浜田小学校にお邪魔してきました!
なぜかというと・・・
(真ん中GAOのおねえさん)
東北日本海側にある山形県鶴岡市の「鶴岡市立加茂水族館」と、秋田市にある
「秋田市大森山動物園」、そして男鹿水族館GAOは、各園館の利用促進や
地域の活性化、施設間のつながりを目的として締結した「3園館連携」が
今年9月で10年になるんです。
また、大森山動物園は今年で開園50周年ということで、今回動物園の
近くにある浜田小学校に3園館が一気にお邪魔させていただきました!
小学校の体育館の中に、
大森山動物園
加茂水族館
GAOのコーナーを設営し、4班に分かれてまわってもらいました。
この「班」なんですが、学年別ではなくてすべての学年の生徒さんで
構成されています。(縦割り班っていうのかな?)
自分の通っていた小学校がそうでした。
学校全体で遠足に行くとか、行事をやる時とかに
決まった班で行動するんです。
5年生6年生のおにいさんおねえさんが
すごくかっこよく見えたんですよね~。
今でも覚えているのが、雨で遠足が中止になった場合
体育館で机と、シーツやらタオルケットやら大きい布やらで
家みたいなのをその班のみんなで作って
その中でお弁当を食べるという・・・これがなんだか
すごく楽しくて、今でも覚えています。
話がそれましたが、大森山動物園では
イグアナとか(リードつけてる!)
ヒヨコに触れたり
ウサギの心音を聞くことができたり
加茂水族館では
ミズクラゲの成長過程を
観察することができました。
ミズクラゲといえば海中をふわふわ漂う四葉のクローバーみたいな模様が
真ん中にあって、透明で癒される~的なイメージの生き物なんじゃないかと
思うのですが
最初からふわふわ漂う系だったわけではありません!
劇的に姿を変えながら成長する生き物なのです。
ミズクラゲの最初は卵です。
オスとメスがいて(ここで「オスとメスっているの?!」っていう
衝撃もあるのですが)
オスの精子がメスの持つ卵と受精すると
受精卵から「プラヌラ幼生」という良く知られているミズクラゲとは
かけ離れた姿のが孵化し、それが海中を動き回るのですが
くっつける場所にくっつくと、どんどん伸びていって
くびれができてくるとそこからお皿がはがれるようにひらひらミズクラゲが
海中に漂いだしていくのですが・・・このあたりは機会があれば・・・
GAOはどんなことをしたのかというと
まずはヒトデヤドカリクイズを出題し
実物を見ながら答え合わせして
実際に触って観察してもらいました。
ここで気が付いたことがある。
「気持ち悪い」「さわりたくない」という声を全く聞かなかったのです。
水族館では、イトマキヒトデに触れるプールの前で
「気持ち悪い」といってさわらない人がいたり
「さわれた!」「さわっちゃった」で終わって通り過ぎてしまう場面を
よく見ます。さわったとしてもこのときのさわりかたはどうしても
おっかなびっくりになってしまいがちで、さわれたと思えばびっくりして
反動で生き物を強く押してしまったり、投げ出してしまうことも
あります。
でもこの日、そんなことは全くなくて
先に教えてもらったことを実物を見て、確認しながら
観察をして、そ~っと手にのせてみたり、動き出すのをじ~~っと見ているんです。
水から出してしまう子がいたら、「みずのなかでみるんだよ」と
他の子が言って、一緒に観察を続けます。
中には、「ヒトデみんなもようがちがう!」と、
こちらで解説しなかったことに気が付く子もいます。
(イトマキヒトデが裏返しから元通りになるのをひたすら見つめるの図)
動物園や水族館という場所は、
こういうことができる場所だったな、と思いました。
今は自分の見たい知りたい情報があれば
比較的容易に手に入れることができるようになりましたが
本当に生きている姿を目の前にして初めて知ることだってあるし
思っていたのと違うことだってあるし
知っていたことを上回る発見だってあるかもしれません。
小学生のみなさんの「へえ~」な顔や
にこにこ顔を見て
生き物を通じて、よりたくさんの人に
そんな発見をしてもらえたら、と今回思いました。
これは初心だったかな?
今回は小学校への出張授業という形でしたが
GAOに来たら
「なんか楽しかった!」の笑顔に
たくさん会える場所にしたいです。
(食べ物の力を借りているって?
GAOが楽しかったからごはんが美味しいんですよ多分)
先日の大雨で秋田県内では各所に被害が残っています。
水族館自体は建物・生き物ともに被害もなく、通常通り
営業はしていますが、県内各所道路に通行止めや制限が
生じているようです。
少しでも早く元に戻って、とは思いますが
数キロ先の現状を目の当たりにして、言うは簡単だと痛感しています。
今後も気象条件等で営業やイベントに
急な変更が生じる可能性がありますのでご了承ください。
ご来館の際は当館のホームページを確認していただいたり、
不安な場合はお問い合わせください。
※このサイトの画像の無断転用・転載を禁じます。