ふろむ しまね。
前回のブログで、イワトビペンギンのだいちゃんとアオキ君が
「婿入り」したことをお話しました♪
2羽の婿入り先、しまね海洋館アクアスのスタッフさんから、
到着直後の様子が届きました!!
男鹿水族館を出発したのは朝8時半。
アクアスに到着したのは夜8時半だったそうです・・・。
きっちり12時間じゃないですか。
さすがに真っ暗ですね。
空港から降りた後、高速道路での長旅だったそうです。
右端の方は
テレビ局の方でしょうか?!ありがとうございます~。。
男鹿水族館GAO生まれのイワトビペンギン、初島根県入りです☆
アクアスさんのほうには、メスのイワトビペンギンがすでに2羽到着しています。
2羽ともだいちゃんとアオキ君よりもちょっと年上。
GAOの2羽はまだ若いですが、相性がよければいいなあ…と、遠く離れた秋田県から
願っています。
お姉さまがたとの対面はもう少し先の予定だそうです。
この日はまずは裏の部屋へ。
おつかれさま!!
アオキ君、長旅どうだったかな?
おにゅーの翼帯をつけてもらいます。
お次は、
だいちゃんなんですが・・・
だいちゃんはGAOでは翼帯をつけていませんでした。
初の翼帯です。
「だいこんちゃんが、いや~、あばれまして・・・」
長旅のあとにもかかわらず、2羽とも元気いっぱいあばれたそうです。
そのくらいの元気があるんだということを聞いて、なんだかうれしくなりました。
(スタッフさんは大変だったかもですけど・・・。。)
翼帯つけおわった後は、
アオキ君の泳いでいるプールに飛び込んでいったそうです。
ぷは~。
といったところでしょうか。
ほとんど丸一日、水に入ってなかったもんね。
この日は夜も遅かったので、そっとしておくことにしたそうです。
翌日。アクアスのスタッフさんから連絡がありました。
2羽ともさっそくエサを食べてくれたそうです!!
特にだいちゃんはがっついたそうです。
移動当日も、なんだかおなかがすいてそうだったんですよね~・・・。
元気な証拠☆
この後、アクアスのペンギンとご対面の予定だそうです。
GAOで生まれたペンギンが他の動物園や水族館へお引越ししていくのは
新しい歴史の始まりのようで、(もちろんお別れはちょっとさみしいですけど)
とてもうれしいことです。
これはGAOだけではできないことなので、本当に感謝、感謝の
気持ちでいっぱいです。
イワトビペンギンは、正確に言うと3種類いるんです。
「亜種」というものです。同じ種類の生物でも、分布している地域によって少し形態が
異なっていて、「異なる集団」と考えられるものをいいます。
GAOのイワトビペンギンは亜種でいうと「キタイワトビペンギン」といいます。
この他、日本の動物園や水族館には「ミナミイワトビペンギン」というのがいて、
本来の生息地が異なっています。
(もう1つは「ヒガシイワトビペンギン」といいます)
キタイワトビとミナミイワトビを比べるとキタイワトビのほうが黄色い飾り羽根が派手で、
体がひとまわり大きいんです。
今日本の動物園や水族館にはキタイワトビペンギンが合計で80羽程。
キタイワトビを飼育展示している動物園水族館も数箇所と、決して
多い数ではありません。
現在GAOのオスメスのペアは3組。
そのペアの子供が相性よくペアになってくれればよいのですが、合わない場合だってあります。
そんな現実において、動物園水族館同士の協力と情報の共有は欠かせません。
今年の4月、ホッキョクグマの「クルミ」がGAOに来てくれました。
クルミの移動に関しても、たくさんの方々の協力があってこそ可能になったことなんです。
もちろん、生物達の健康を考えることはいうまでもなく必須条件。
生物の移動には最大限の注意も必要ですし、たくさんの方々の協力と理解があってこそ
可能になることなんです。
長い道のりではありますが、今回の件の先には明るい未来がありますように。
日々、私達も精進していきたいと思います。
余談ですが・・・だいちゃんとアオキ君は飛行機と陸路でお引越ししたのですが、
飛行機内ではもちろん客室とは別の部屋に入れられます。貨物室です。
アクアスのスタッフさんは、確かに聞いたそうです。
貨物室から響く、2羽の鳴き声を・・・
もちろん他のお客様にはペンギンの鳴き声だなんて気が付かないと思いますし、
おそらく機械の音とか飛んでる音だろう程度だと思われるのではなので、笑いをこらえるのに
必至だったそうです。。
もしも私がまたペンギンの引っ越しに同行できる機会があれば、
耳をすましていようと思います。