クルミの意思表示

本日(2月4日)、クルミの仔グマは62日齢!
元気で～す。。

現在、クルミ親子がいるエリアは簡単に表すと

こんな感じなんです。
縮尺等は気にしないでくださいね。

通路には水のみ場があり、クルミは水が飲みたくなったら産室から出て
水を飲みます。

このエリア、産室に赤外線カメラが二つともう一つ。
「クルミ移動用通路」にもう一つあるのです。

クルミが産室から出たとき、何をしているのか見れるんですが・・・

こんな映像が・・・。
クルミが小窓から人用通路をじ～～～っと見ているのです・・・。

クルミが小窓からじ～～～っと人用通路を見ている時間。
それは、豪太の展示場に人が入って作業している時間にびしっと
合っていたのですよ。

豪太の展示場はもちろんこのクルミ親子の部屋から離れていますが、
おそらく分かるのでしょう。クルミが産室から出てここに来る時間は人が
豪太のエリアに入る時間とばっちりびしっと合っていたんです!

そして人が豪太のエリアから出ていくと、クルミは産室に戻り、仔グマを
抱くのです。

と、いうことは・・・

クルミさん、おなかが減っているのでは?待っているのではないですか?!
エサを欲しているのではないですか?!

ということで2月3日、パティシエと獣医はクルミに与えるエサを持って約3か月ぶりに
会いにいったのです!!!

最初は、通路の上の窓を開けてエサを落とそうかと言っていたのですが、窓はがっちり
ボルトで固定しておりまして、上でがちゃがちゃやるよりも、今は
クルミ自身が人用の通路の通路で待っているわけですので、そ～っと
裏の部屋に行き、小窓の隙間からエサを与えることにしました。

約3か月ぶりに食べるエサです。
パン、動物用のソーセージ、サバ・馬肉少々を準備していきました。

久々固形物を口にしたせいか、最初むせたそうですが・・・

クルミは特に2人を警戒することもなく、ちゃんとエサを食べてくれました!!
お腹すいてのかな～、やっぱり。すいてたよね。

エサを与え終わり、人用通路から人の姿が見えなくなったとき、
クルミは

ダッシュして産室に戻っていきました。
そのあと、仔グマにおっぱいをあげていました。

人の姿が見えなくなって、仔グマに何かされたら!!!と思ったのかもしれません。
母親なんですよね、すっかり。。

このとき、親子は最初、通路から奥の産室にいたのですが
残されていた仔グマはなんと奥の部屋から手前の部屋へ自力で移動していたのです!!
クルミ母さんを追っかけていったのでしょうか・・・。

クルミは母として仔を心配している姿がはっきりしています。
仔グマがクルミ母さんを本当に追いかけていったのかは定かではありませんが
もしそうであれば、自分で生きるために母を追わなくてはという本能がすでに
見えていることになります。

仔を守らなくてはという母グマとしての本能と、
今は母についていかなくては生きていけないという仔グマとしての本能。
当然のことなのでしょうが、今親子がこうして自分の本能に基づいて動き、
ここにいてくれることに感謝感謝です。

これから様子をみながら、クルミへのエサの量を増やしていく予定です。

ちなみに、念のため、カメラ等は全く持ち込んでいないため
再現シーンでご了承くださいね。

もちろん仔グマは産室の中にいたため、姿を見た者はまだ誰もいません。
鳴き声も聞こえなかったそうです・・・
「聞こえると思ったんだけどな～」

その姿を確認できる日はいつの日か。
早く見たいな～鳴き声だけでも～・・・。

＊1月29日の親子の動画をyoutubeにアップしました。
　画像が荒いですが、クルミの顔の前でじゃれる仔グマの様子が
　伺えます。
　http://www.youtube.com/watch?v=Vy-xCqECxeA&feature=share&list=UUm6bc8BVGkIthz2uZNiZMuA