お気に入りの場所
ひれあし‘s館の一部には、
こんな掲示物があります。
「マリーはただ今お昼寝中です」の
赤い矢印の先には・・・
こちらゴマフアザラシ水槽では、各々お気に入りの昼寝場所があるようなんです。
最年長のマリーさん、ここがお気に入りのようなんです。
ただ、あまりに動かないので、心配の声が届くときも・・・
細長いガラスの方で見てみると、
・・・・・
動かない・・・・・
本当に動かない・・・・・
さすがに心配。
じ~っと見ていると
ゴマフアザラシは非常に潜水に適応した生物で、このように水中で寝ることも多いんです。
長い時は数十分、息継ぎせずに水中にいることもできるんです。
水の中にいるときは
鼻穴をぴっちり
閉じて、水が入らないようにしています。
(モデル:最近毛が変わってパッと見て誰だかわからなくなってしまったゴクウ)
人間は鼻穴はひらきっぱなしが普通ですが、アザラシは閉じているのがふつうの状態。
息をするために力を入れると、鼻穴が開くんです。
水中にいる間は外から空気を体内に取り込むことができませんね。
そのため、潜水前には体内の血液に大量に酸素を貯蔵しておき、その酸素を
体内の器官に取り込ませるのです。
水中にいる間、アザラシ達の体の中ではとんでもないことが起こっているんですねえ。
そうとはいってもですよ。。
一時的に不在。
陸の上で寝たほうが楽なんじゃないの?と思われるかもしれませんが、
水中で寝ようが陸上で寝ようが体の中で起こっていることは同じそうです。
陸上で寝ていても、鼻穴はぴったりと閉じられていますから、水中で寝ているのと結局同じなんですね。