作ると守る
3階、サンゴ礁コーナーの小さな水槽で、
この魚は、「ニチリンダテハゼ」といいます。
体長は5センチほど。
この写真で見てもわかるように、大きな背びれに黒い模様が特徴的ですね。
この模様が太陽=日輪のようだということから「ニチリンダテハゼ」という名前がついたそうです。
ニチリンダテハゼ。
このような
巣があって、ここから頭を出していたんですね。
巣といっても実はこの巣、ニチリンさんが作ったものではないんです。
この巣の中には、ニチリンさんの大切なパートナーがいるんです。
その名は「テッポウエビ」。
体長は3センチほどの小さなエビです。
テッちゃんは小さな石を運んで巣を作りますが視力が弱く、あまり遠い距離を
移動しません。
そんなテッちゃんのためにニチリンさんは巣の見張りをしているのです。
テッちゃんは、一緒に暮らす家をつくる。
ニチリンさんは家とテッちゃんを守る。
お互い協力しあって暮らしているんです。
さて、テッちゃんはどんなエビなのかというと・・・
実はあまりその姿を見せてくれなくて。
私も見たことがなくて。
あ~今日も出てきてくれないかな~~・・・とあきらめかけたそのとき!
巣の
リフォーム中だったのか、巣の中の小さな石を一生懸命運び出していました!
テッちゃんが
外に出てくるときは、ニチリンさんがしっかり周囲を見張っています。
このようにお互いが支えあい、お互いにメリットがありながら
よりよい環境で一緒に生きることを「相利共生」といいます。
なんて素敵な関係なんでしょう。
観察するときは、2匹をおどろかさないように
そ~~っと見守ってあげてくださいね!