お盆過ぎたら
お盆過ぎたらクラゲが出るから、海水浴はだめと
親やおじいちゃんおばあちゃんに言われたことがある人は多いのではないでしょうか。
そうは言われても海で泳ぎたいと、クラゲがなんだとまわりの静止をふりほどき
泳ぎに行ったことがある人も少なからずいるのではないでしょうか。
そしてそのとき、見事にクラゲに刺されてひどく痛み、赤いみみずばれができたことが
ある方。
正体はこれです↓
こちら
「アンドンクラゲ」といいます。
スタッフが海で採集してきました!
この時期はアンドンクラゲが海に出没する時期。
男鹿市内でも、海面近くをたくさんのアンドンクラゲがぴこぴこと動いているのを
見ることができます!
その採集風景がこちら↓
農作業用のひしゃくで
海水すくってるわけじゃありませんよ。
水ごと
アンドンクラゲを捕まえているんです。
そもそも透明なので、よ~~く見ないと昼間は特に見つかりにくいです。
クラゲはとても壊れやすく、通常の魚を獲る網で獲ろうとすると傷ついてすぐにこわれてしまいます。
ですので、大きなひしゃくでゆっくりと海水ごと獲ります。
アンドンクラゲの名前の由来は、そのまんま「行燈」です。
立方体の傘を行燈に見立てて、この名前が付きました。
この立方体の傘の四隅から伸びている「触手」。
ものすごく、
伸縮します。
傘の大きさによって伸びる長さはちがうものの、30センチ以上も伸びたりします。
そもそも、クラゲというと「毒がある、刺されると危ない」というイメージが強いですが
全てのクラゲが毒を持つわけではありませんし、「刺す」というと針を持っていてそれで
刺されるという印象がありますよね。
代表的なクラゲといえば
こんな形の
まんまるいクラゲではないでしょうか。
ちなみにこれは「ミズクラゲ」といいます。
ちなみに。お盆過ぎたら・・・のクラゲは、ミズクラゲではありません!
そもそもミズクラゲの毒はアンドンクラゲほど強くありません。
ミズクラゲを水族館で見た方は「ほら。これが海で刺すやつだよ。お盆終わると出てくる・・・」と
お話しているのを耳に挟むことがありますが・・・もちろん「違うんですよ~」なんて言うと、
クラゲ話に花が咲くってもんで。
お盆過ぎたら、刺すクラゲが現れる。
それこそまさに
彼らです。
アンドンクラゲなのです。
アンドンクラゲは先に説明したように、伸び縮みする触手を持っているのですが
その触手に「刺胞(しほう)」という、針を発射する袋状のものを持っています。
触手にこの刺胞を持つタイプのクラゲは針に毒を持っていますが、この毒も種類によって
非常に強い毒を持っているものもいれば、それほどでもない種類もいます。
もちろん、針ですので、刺胞を持っているタイプのクラゲだといずれもぴりっとするんですけどね。
アンドンクラゲの刺胞の毒はかなり強く、この伸びる触手が泳いでいる人もうでや足にからみついて
赤いみみずばれのようになり、しびれて痛むんです。
秋田でも、お盆を過ぎたらこのアンドンクラゲが海に出没するようになります。
そうなってくると、もう秋なんだなあと思いますね。
このアンドンクラゲ、2階クラゲコーナーで展示しています。
ただ、命は短いですのでぜひ見にきてくださいね。
海にいるからといって簡単に捕まえたりしないように!!
もしも触ってしまったら、すぐに病院に行きましょう。。
今思えば、昔スーパーのレジ袋でアンドンクラゲを捕獲して喜んでいた友人は
とんでもないことをしていたのだなあとしみじみ思うのでした。
(もちろん私も当時は「すごい!クラゲじゃん!」と一緒になって
喜んでいましたけどね・・・ていうかよく捕まえたなあ・・・)